ママとかパパとか
今の職場はレストランだが、いわゆるショッピングモールの中にあるから、いわゆるデパートの中にある。そのせいか、よく、「ママ〜」と大きな声で言っている子供を見かける。俺は感動した。それはまさに、我が敬愛するロックバンド・クィーンの名曲、ボヘミアン・ラプソディの一節ではないか。それを年端もいかない子供が歌っているのだ。ただ、「ママ〜」の後が思い出せないのか、もう一度「ママ〜」から始めるケースが多い。そしてこう言うときは保護者がいないケースが多いらしく、結果としてその続きを誰も教えてくれないことが多い。中には続きが歌えずに泣き出す子供もいる。悔しさはよく分かる。俺がその年頃だったら、クィーンを聞いちゃいないだろう。俺はいっそその子供に続きの歌詞を教えてやろうと思うのだが、生憎仕事中で、ゴミを運んでいるか、大量の我慢されている尿を運んでいるかのどちらかなので、構ってやることができないのだ。折角俺が教えてやれることなのに、非常に残念である。今はド忘れしていて読者に教えられない。ちなみに「パパ〜」と言っている子供がいたら、それはきっとブルーハーツの少年の詩を歌いたい子供と思われるので、もし「パパ〜」を繰り返しているようだったら、その後は「ママ」であると伝えてやってくれないか。勿論、「パパ〜ママ〜」とそこまで歌えていたなら、次は「おはようございます」だ。
ところで自分がそんな年頃のときに自分の親を何と呼んでいたのか思い出せない。今は、本人がいる前では、父さん・母さんと呼んでいて、本人がいなければ親父・お袋である。ちなみに姉に大しては姉ちゃんと姉貴という呼び方になる。本人を目の前にして姉貴というと、凄く怒られる。姉の名前を呼び捨てにした場合、それこそアレである。自分は俺を呼び捨てにしているくせに、だ。せめて「弟」と呼んでくれれば公平であろう。じいちゃんばあちゃんだけは、本人がいてもいなくても変わらないのは何故だろう。そしてひいひいばあちゃんに対しては、墓前を前にしてもさん付けで呼んでしまう。
もし自分に子供が生まれたら、とりあえずパパママでは呼ばせないと、子供を作る相手もその候補すらいないのに、勝手に考えている。勿論、俺の子供の母親が、ママがいい、と主張したらこっちもあまり強要はできないが、とりあえずパパとは呼ばせない用意はできている。とりあえず親父と呼ばせてみようと思う。第一パパと呼ばせたら血のつながっていないパパと間違われる可能性がある。例えそれが男だとしてもだ。ファーターとドイツ語ならいいかな、とは思う。万が一、俺の子供の母親が、英語にこだわる人間であったら、ダディまでは許そうと思う。間違ってダティと呼ばれたら、例え俺の子供でもパワーボムの刑に処す。そしてBOSSと言われる分にはなら問題はないが、BOBと言われたら多分別の人と間違われているのだろう。万が一ママと呼ばれたら、ママになる準備に多少時間がかかることが容易に推測される(声域には問題はないかと)。どうにもならなくなったら、そうなった以上、殿と呼ばせるしか手はない。
結果として、現実味のない話だったと、反省。
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